2016年9月26日月曜日

老齢基礎年金の受給資格加入期間が10年に

国民年金(老齢基礎年金)の支給要件となる加入期間を25年から10年に短縮する法案が9月26日に閣議決定されました。

これまでは保険料納付済期間と保険料免除期間が合わせて25年以上なければ老齢基礎年金を受給することができませんでしたが、来年10月支払い分から要件が10年に短縮されます。

ネットのニュース記事には「10年加入でいくらもらえるのか?」、「25年以上保険料を支払った人と不公平は生じないのか?」といったコメントが寄せられていましたが、老齢基礎年金の受給額は保険料を納付した期間によって変わります。

まず25年間保険料を納付しても年金を満額受給できるわけではなく、満額受給するためには40年間保険料を納付する必要があります。

平成28年4月からの年金額は780,100円(月額65,008円)が満額で、受給額は次のように計算されます。



したがって納付期間が25年の場合は780,100円×(300ヵ月÷480ヵ月)=487,563円(月額約4万円)になり、納付期間が10年の場合は195,025円(月額約1.6万円)になります(※免除期間はなしとして)。

このように支給要件が10年に短縮されるからといって、必ずしも不公平が生じるわけではありません。また10年に短縮されるからといって納付期間は短くてもいいということではなく、短ければ支給される年金額がそのぶん少なくなります。

年金財政に対する不安も高まっていますが、長寿化が進み「長生きリスク」という言葉まで言われる中で、終身で受給できる公的年金が老後の生活を支える柱であることには変わりありません。

公的年金の仕組みを知った上で、その補完として確定拠出年金などの私的年金で準備していくことが大切だと思います。確定拠出年金その他の私的年金制度についてはお気軽にご相談ください。